トップ
>
甲乙
>
たれかれ
ふりがな文庫
“
甲乙
(
たれかれ
)” の例文
そのほか医員の
甲乙
(
たれかれ
)
と自分との関係を、自分の口から誠しやかに
噂
(
うわさ
)
に立てる……と言った調子で、風儀を乱すことが甚しいので、とうとうK大耳鼻科長
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
四邊
(
あたり
)
の
部室
(
へや
)
では
甲乙
(
たれかれ
)
の
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ふ
聲
(
こゑ
)
喧
(
かまびす
)
しく、
廊下
(
ろうか
)
を
走
(
はし
)
る
人
(
ひと
)
の
足音
(
あしおと
)
もたゞならず
速
(
はや
)
い、
濱島
(
はまじま
)
は
昔
(
むかし
)
から
極
(
ご
)
く
沈着
(
ちんちやく
)
な
人
(
ひと
)
で、
何事
(
なにごと
)
にも
平然
(
へいぜん
)
と
構
(
かま
)
へて
居
(
を
)
るから
夫
(
それ
)
とは
分
(
わか
)
らぬが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其れについて幸い
木目
(
もくめ
)
見事
(
みごと
)
の
欅板
(
けやきいた
)
があるので、戦役記念の題字を書いてくれと先日村の
甲乙
(
たれかれ
)
が彼に持込んで来たが、書くが職業と云う条あまりの
名筆故
(
めいひつゆえ
)
彼は辞退した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
永山
(
ながやま
)
、
比布
(
ぴつぷ
)
、
蘭留
(
らんる
)
と、
眺望
(
ながめ
)
は次第に淋しくなる。
紫蘇
(
しそ
)
ともつかず、麻でも無いものを苅つて畑に乾してあるのを、車中の
甲乙
(
たれかれ
)
が評議して居たが、
薄荷
(
はつか
)
だと丙が説明した。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
甲乙
(
たれかれ
)
なくして天国の門に入ることを得るなり。
実行的道徳
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
永山
(
ながやま
)
、
比布
(
ぴっぷ
)
、
蘭留
(
らんる
)
と、
眺望
(
ながめ
)
は次第に淋しくなる。
紫蘇
(
しそ
)
ともつかず、麻でも無いものを苅って畑に
乾
(
ほ
)
してあるのを、車中の
甲乙
(
たれかれ
)
が評議して居たが、
薄荷
(
はっか
)
だと丙が説明した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“甲乙”の意味
《名詞》
甲と乙。十干の最初の二つ。
優劣。
名前が分からない、または特定しないときに用いる仮の名。
(出典:Wiktionary)
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
乙
常用漢字
中学
部首:⼄
1画
“甲乙”で始まる語句
甲乙丙
甲乙共