瓜哇ジャワ)” の例文
かつ交際の事及び尋常の風説は抜答非亜バタビア瓜哇ジャワ島の府名なり。元和五年己未きび和蘭オランダの人全島を奪い、闍瓦剌ジャガタラ城を改め抜答非亜バタビアという)の総督より告奉つげたてまつるを以て
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
今でも瓜哇ジャワなどの米作はこの通りで、写真で見ると全然はさみかごとの作業である。大変な人の手を要し、且つほとんとわらの利用ということを断念した生産であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鸚鵡は多年らしてあつて、土地の言語はもとよりだし、瓜哇ジャワ勃泥亜ボルネオなまりから、馬尼剌マニラ錫蘭セイロン沢山たんとだなかつた、英吉利イギリスの語も使つて、其は……怜悧りこうな娘をはじめ、誰にも、よく解るのに
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その事のわたるや各国公使は異口同音いくどうおんに異議を申込みたるその中にも、和蘭公使オランダこうしのごときもっとも強硬きょうこうにして、現に瓜哇ジャワには蘭王らんおう料地りょうちありて物産ぶっさんを出せども、これを政府の手にて売捌うりさばくことなし