玉虫たまむし)” の例文
旧字:玉蟲
春子はるこさんが、ってみると、それは、うつくしい、べにざらをるように、むらさきのぴかぴかとしたはねった玉虫たまむし死骸しがいでありました。
玉虫のおばさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
くもこぢたけれど二ぐわつばかりの薄紅梅うすこうばいあわゆきといふかなにらねどからぬほどの白粉しろいもの玉虫たまむしいろの口紅くちべに
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
文字ほそく君が歌ひとつ染めつけぬ玉虫たまむしひめし小筥こばこふた
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
官女 玉虫たまむし
平家蟹 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ねえさん、玉虫たまむしつかまえてきたよ。ぼく揮発油きはつゆをつけて、ころしてやろうか?」と、まことさんは、いいました。これをきくと、春子はるこさんは
玉虫のおばさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「まあ、玉虫たまむしって、こんなにきれいなもの?」と、はじめて、玉虫たまむし春子はるこさんは、それにとれていました。
玉虫のおばさん (新字新仮名) / 小川未明(著)