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特種
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とくしゅ
ふりがな文庫
“
特種
(
とくしゅ
)” の例文
そういう
特種
(
とくしゅ
)
の社会哲学を、
誰
(
たれ
)
が誰に語っているのかと思えば、
聴手
(
ききて
)
には
後
(
うしろ
)
に耳のないわたしへで、語りかけるのは福沢氏だった。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それはどうやら
特種
(
とくしゅ
)
の薬品を浸みこませた
濾気器
(
ろきき
)
で、博士が唯一人毒瓦斯に
耐
(
こら
)
えていたのも、そのせいであるかのように思われた。
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
逸作が、他に
向
(
むか
)
っての欲望の表現はくどくないのだ。
然
(
しか
)
し、逸作の心に根を保っている逸作の
特種
(
とくしゅ
)
の欲望がある。逸作はそれを自分の内心に追求するに
倦
(
う
)
まない男だ。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それを聞くと長吉は都会育ちの観劇者ばかりが経験する
特種
(
とくしゅ
)
の快感と特種の熱情とを覚えた。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
特種
(
とくしゅ
)
の天恵を放棄せしものと見做さるるに至れり。
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
▼ もっと見る
これは全く格別の趣きである。これは即ち
南宗
(
なんしゅう
)
北宗
(
ほくしゅう
)
より
土佐
(
とさ
)
住吉
(
すみよし
)
四条
(
しじょう
)
円山
(
まるやま
)
の諸派にも顧みられず
僅
(
わずか
)
に下品極まる町絵師が
版下絵
(
はんしたえ
)
の材料にしかなり得なかった
特種
(
とくしゅ
)
の景色である。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
突然人間の
零落
(
れいらく
)
、老衰、病死なぞいう
特種
(
とくしゅ
)
の悲惨を附加えて見ずにはいられなかった。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
互いに異なる風土からは互いに異なる芸術が発生するのは当然の事であろう。そして、この風土
特種
(
とくしゅ
)
の感情を遺憾なく発揮する処に、
凡
(
すべ
)
ての
大
(
だい
)
なる芸術の尽きない生命が含まれるのではあるまいか。
霊廟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“特種”の意味
《名詞》
特種 (とくしゅ、とくだね)
(とくしゅ)特別な種類。
(とくだね)新聞や雑誌の記事、テレビやラジオの報道などである社だけが特別に入手した重要な情報。スクープ。
(出典:Wiktionary)
特
常用漢字
小4
部首:⽜
10画
種
常用漢字
小4
部首:⽲
14画
“特”で始まる語句
特
特別
特徴
特色
特有
特殊
特更
特長
特異
特性