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牡鶏
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おんどり
ふりがな文庫
“
牡鶏
(
おんどり
)” の例文
旧字:
牡鷄
コメット・ヌマタは夜の空間、花火吹散らして空高く、飛行ズボン脱いで
牡鶏
(
おんどり
)
の真似をしている。ひどく
古加乙涅
(
コカイン
)
の酔が利いた夜であった。
恋の一杯売
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
牡鶏
(
おんどり
)
に護られるのが当然として蹴合いの傍でも余念なく餌を啄んでいる牝鶏のような澄ました態度を見せております。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
教会堂の鐘楼に鶏形風見があるように、T男爵夫人の客間も二つの勇ましい
牡鶏
(
おんどり
)
を持っていた。一つはジルノルマン氏で、一つはラモト・ヴァロア伯爵であった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
田舎のうす暗い野原ばかりを過ぎて、三日間の
倦
(
う
)
み疲れた旅行ののち、わたしが預かることになっている、
牡鶏
(
おんどり
)
の飾りのついている教会の尖塔が
樹樹
(
きぎ
)
の間から見えました。
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
快活な同じ鐘の音は、
麓
(
ふもと
)
の町からも聞こえて来た、
牡鶏
(
おんどり
)
が村から村に
時鳴
(
とき
)
を
啼
(
な
)
き交すように。
クララの出家
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
庭では
牡鶏
(
おんどり
)
が一羽、小首を
傾
(
かし
)
げて物珍しそうに、米友の挙動をながめているだけです。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
相手の男はあたかも怒った
牡鶏
(
おんどり
)
のように憤然とした様子をして言った。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
茶の赤い
牡鶏
(
おんどり
)
が一羽戸口から這入って来た。閑かなその呼びごえ。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
それ等のなかを、監督は
鶏冠
(
とさか
)
を立てた
牡鶏
(
おんどり
)
のように見廻った。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
と
牡鶏
(
おんどり
)
が
和
(
わ
)
した。(大正十四年五月〜十二月、婦人画報)
好人物
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
喋々喃々
(
ちょうちょうなんなん
)
し、美しく着飾り、鳩のようになり、
牡鶏
(
おんどり
)
のようになり、朝から晩まで恋愛をつっつき回し、かわいい妻のうちに自分の姿を映してみ、得意になり、意気揚々として、
反
(
そ
)
りくり返ることだ。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
牡
漢検準1級
部首:⽜
7画
鶏
常用漢字
中学
部首:⿃
19画
“牡”で始まる語句
牡丹
牡蠣
牡丹餅
牡牛
牡
牡鹿
牡丹花
牡丹雪
牡丹色
牡丹刷毛