トップ
>
片端
>
かたつぱし
ふりがな文庫
“
片端
(
かたつぱし
)” の例文
受けなかつたら
却
(
かへ
)
つて神罰が有ると、
弄謔
(
からかひ
)
とは知れてゐるけれど、
言草
(
いひぐさ
)
が面白かつたから、
片端
(
かたつぱし
)
から引受けて
呷々
(
ぐひぐひ
)
遣付
(
やつつ
)
けた。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
折角
拵
(
こしら
)
へた御馳走を
片端
(
かたつぱし
)
から犬に喰はれる様なもんで……ハハヽヽ。「恋ざめ」なんか別に悪い所が無いぢやないですか?
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其處等
(
そこら
)
にある家具を
片端
(
かたつぱし
)
から
打壞
(
ぶちこは
)
すか、誰れかを打つか蹴るかしたなら、いくらか頭が輕くなりはしないかと思はれた。
仮面
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
或
(
ある
)
晩和田垣博士と僕とで取替へ取替へ
片端
(
かたつぱし
)
から一
品
(
ぴん
)
も余さず壊して見たが、僕の様な
癇癪持
(
かんしやくもち
)
には
真
(
まこと
)
に便利なそして安価で胸の透く
遊戯
(
あそび
)
だと思つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
其
(
そ
)
の
辯
(
べん
)
ずるのが
都會
(
とくわい
)
に
於
(
お
)
ける
私
(
わたし
)
ども、なかま、なかまと
申
(
まを
)
して
私
(
わたし
)
などは、ものの
數
(
かず
)
でもないのですが、
立派
(
りつぱ
)
な、
畫
(
ゑ
)
の
畫伯方
(
せんせいがた
)
の
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
んで、
片端
(
かたつぱし
)
から、
奴
(
やつ
)
がと
苦
(
にが
)
り、
彼
(
あれ
)
め、と
蔑
(
さげす
)
み、
小僧
(
こぞう
)
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“片端”で始まる語句
片端者
片端爪
片端折