トップ
>
燥
>
はしや
ふりがな文庫
“
燥
(
はしや
)” の例文
雀部は
燥
(
はしや
)
ぎ出した。『私が女に生れて、矢沢さんと手を取つて歩けば
可
(
よ
)
かつたなあ。ねえ、矢沢さん。さうしたら——』
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
すると、ちやうど、
燥
(
はしや
)
ぎ機嫌でゐたダイアナが(彼女はジョンの意志には容易に支配されなかつた、何故なら彼女の意志もまた
劣
(
をと
)
らず強かつたから)
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
キヤツキヤツ
燥
(
はしや
)
いでゐた芳ちやんは間もなく長火鉢の傍に寢床をのべて寢てしまつた。暑中休暇のことで階上も階下もがら空きで四邊はしんと鎭まつてゐた。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
「あれあ
燥
(
はしや
)
ぎ出すと、なか/\利巧で面白いやつなんだが、普段はどうも陰気で困るよ」
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
しかし客によつては、色気ぬきに女を面白く遊ばせて、陽気に飲んで騒いで引揚げて行く遊び上手もあつて、そんな座敷では彼女も自然に心が
燥
(
はしや
)
いで、
萎
(
な
)
えた気分が生き生きして来た。
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
之を見ると、ミハイロは急に
燥
(
はしや
)
ぎ
出
(
だ
)
して、えへら/\笑つたり、遠方だから声は届かなかつたが、其方を向いて何か大声に
喚
(
わめ
)
いたり、帽子を
揮
(
ふ
)
つたりする……ブレーキの処に居た車掌が尖り声で
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
美しい娘二人の間に、八五郎の
燥
(
はしや
)
ぎ振りは思ひやられます。
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もはや敵艦を沈めてしまつたやうな
燥
(
はしや
)
ぎやうだ。
怪艦ウルフ号
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
燥
(
はしや
)
ぎくるめく
廉
(
やす
)
ものの
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
今日も
燥
(
はしや
)
いで
沙上の夢
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
酒となると談話が急に
燥
(
はしや
)
ぐ、其処にも此処にも笑声が起つた、五人の芸妓の十の袂が、銚子と共に急がしく動いて、
艶
(
なまめ
)
いた白粉の香が、四角に立てた膝をくづさせる。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私の
從姉
(
いとこ
)
達は嬉しさで一ぱいになつて、セント・ジョンの無口を壓倒する程、雄辯に話したり論じたりした。彼は、妹達に會つて心から嬉しかつたが、二人が
燥
(
はしや
)
いで騷ぎまはるのは氣に入らなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
燥
常用漢字
中学
部首:⽕
17画
“燥”を含む語句
焦燥
乾燥
燥気
無味乾燥
枯燥
急燥
高燥
燥々
燥立
乾燥無味
燥烈
燥焦
焦燥感
狂燥
空焦燥
遣悶焦燥
燥氣
燥急
焦燥気味
涸燥
...