煮方にかた)” の例文
里芋さといもでいっても、ゴリゴリした芋だったら、どんな煮方にかたをしたって、料理人の手に負い切れないのです。
日本料理の基礎観念 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
おれは下宿で芋責いもぜめ豆腐責になってる上、蕎麦そば屋行き、団子だんご屋行きを禁じられてる際だから、そいつは結構だと、すぐ婆さんからなべと砂糖をかり込んで、煮方にかたに取りかかった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
並べ其前には大盤臺おほばんだい生魚なまうをやまの如く仕入板前いたまへ煮方にかた其外とも都て江戸風を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
また煮方にかたと洗い方とがトンガリッこなしてるんだろう。
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
梨子なし煮方にかた 冬 第二百八十八 牛の脳味噌
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その他、本場ほんばものの穴子あなご煮方にかたうまいとか、赤貝あかがいなら検見川けみがわ中形ちゅうがた赤貝を使うとかで、よしあしはわけもなくわかるが、とにかくまず材料がよくなくては上等寿司には仕上がらない。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
馬鈴薯じゃがいも煮方にかた 春 第三十二 料理の原則
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
なし煮方にかた 秋 第二百二十四 西洋の葛餅くずもち
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
煮方にかたが足りないでもやわらかになりません。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)