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無筆
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むひつ
ふりがな文庫
“
無筆
(
むひつ
)” の例文
姉はそれぎり何ともいって来なかった。
無筆
(
むひつ
)
な彼女は最初の手紙さえ他に頼んで書いてもらったのである。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
○秋山中に
寺院
(
じゐん
)
はさら也、
庵室
(
あんじつ
)
もなし。八幡の小社一ツあり。寺なきゆゑみな
無筆
(
むひつ
)
也。たま/\心あるもの里より
手本
(
てほん
)
を
得
(
え
)
ていろはもじをおぼえたる人をば
物識
(
ものしり
)
とて
尊敬
(
そんきやう
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
もっとも母は
無筆
(
むひつ
)
ですから、自分では書くことはできませんが、宿屋へ
著
(
つ
)
く
度
(
たび
)
に宿屋で書いてもらって投函するように約束してありましたから、私は心配でなりませんでした。
母の変死
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「……『
狐憑
(
きつねつ
)
き、落つればもとの
無筆
(
むひつ
)
なり』……という川柳を知っているかね君は……」
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ふとしたことから、こうして
囲
(
かこ
)
って置くお
妾
(
めかけ
)
の身の上や、
馴初
(
なれそ
)
めのむかしを繰返して考える。お妾は無論芸者であった。
仲之町
(
なかのちょう
)
で
一時
(
いちじ
)
は
鳴
(
なら
)
した腕。芸には達者な代り、全くの
無筆
(
むひつ
)
である。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
自分の
無筆
(
むひつ
)
を恥じての照れ隠しでしょう。
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その不思議といふは、昔より此逃入村の人
手習
(
てならひ
)
をすれば天満宮の
祟
(
たゝり
)
ありとて一村の人皆
無筆
(
むひつ
)
なり。
他郷
(
たきやう
)
に
身
(
み
)
を
寄
(
よせ
)
て手習すれば
祟
(
たゝり
)
なし。しかれども村にかへれば日を
追
(
おひ
)
て
字
(
じ
)
を
忘
(
わす
)
れ、
終
(
つひ
)
には無筆となる。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
その不思議といふは、昔より此逃入村の人
手習
(
てならひ
)
をすれば天満宮の
祟
(
たゝり
)
ありとて一村の人皆
無筆
(
むひつ
)
なり。
他郷
(
たきやう
)
に
身
(
み
)
を
寄
(
よせ
)
て手習すれば
祟
(
たゝり
)
なし。しかれども村にかへれば日を
追
(
おひ
)
て
字
(
じ
)
を
忘
(
わす
)
れ、
終
(
つひ
)
には無筆となる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
筆
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“無”で始まる語句
無
無暗
無頓着
無理
無垢
無花果
無事
無聊
無造作
無慙