無学むがく)” の例文
旧字:無學
こいつらのように無学むがくなやつどもがさわいでいる間はよいが、そのうちに学問がくもんのあるやつがこれを見にきて、ぼくの研究けんきゅう
しかしここに奇態きたいに思うことは、古い言葉にはあるいはあって、僕の無学むがくのために知らぬのかははかられぬが、おんという字に和訓わくんのないことである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
はあ、病人びょうにん、しかしなんにん狂人きょうじん自由じゆうにそこらへんあるいているではないですか、それは貴方々あなたがた無学むがくなるにって、狂人きょうじんと、健康けんこうなるものとの区別くべつ出来できんのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さて、葉書の問題でなくて俳句のことだが、この方面に於ける僕の造詣ぞうけいは至って浅い。学校の読本で見本を三つ四つ習ったばかりだから全然的ぜんぜんてき無学むがくだといっても差支ない。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
梅屋敷うめやしきは文化九年の春より菊塢きくうが開きしなり、百花園くわゑん菊塢のでん清風廬主人せいふうろしゆじん、さきに国民之友こくみんのともくはしくいだされたれば、誰人たれびとも知りたらんが、近頃ちかごろ一新聞あるしんぶん菊塢きくう無学むがくなりしゆゑ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)