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為永春水
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ためながしゅんすい
ふりがな文庫
“
為永春水
(
ためながしゅんすい
)” の例文
旧字:
爲永春水
長吉はふと近所の家の表札に
中郷竹町
(
なかのごうたけちょう
)
と書いた町の名を読んだ。そして
直様
(
すぐさま
)
、この
頃
(
ごろ
)
に愛読した
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
の『
梅暦
(
うめごよみ
)
』を思出した。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
半七はまた舌打ちをしながら、向う河岸へ渡ってゆくと、その頃の小梅の
中
(
なか
)
の
郷
(
ごう
)
のあたりは、
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
の「梅暦」に描かれた世界と多く変らなかった。
半七捕物帳:32 海坊主
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
山東京伝
(
さんとうきょうでん
)
であれ、
式亭三馬
(
しきていさんば
)
であれ、
十返舎一九
(
じっぺんしゃいっく
)
であれ、
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
であれ、直接に当時の実社会を描き写して居るものが沢山ありますが、馬琴においては
馬琴の小説とその当時の実社会
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
親戚
(
しんせき
)
の家にあった
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
の「
春色梅暦春告鳥
(
しゅんしょくうめごよみはるつげどり
)
」
科学と文学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
国貞は近頃一枚絵にと描いてやった深川の美女が
噂
(
うわさ
)
をしはじめると鶴屋の
主人
(
あるじ
)
はまた
彼
(
か
)
の地を材料にした
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
が近作の
売行
(
うれゆき
)
を評判する。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
の小説を読んだ人は、作者が叙事のところどころに自家弁護の文を
挾
(
さしはさ
)
んでいることを知っているであろう。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
一
柳亭種彦
(
りゅうていたねひこ
)
『
田舎源氏
(
いなかげんじ
)
』の稿を起せしは
文政
(
ぶんせい
)
の末なり。然ればその
齢
(
よわい
)
既に五十に達せり。
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
が『
梅暦
(
うめごよみ
)
』を作りし時の齢を考ふるにまた相似たり。
一夕
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
の小説『
梅暦
(
うめごよみ
)
』の続篇たる『
辰巳
(
たつみ
)
の
園
(
その
)
』以下『
梅見船
(
うめみのふね
)
』に至る幾十冊の挿絵は国直の描く処にして余は春水の述作と
併
(
あわ
)
せて深くこの挿絵を愛す。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
わたくしはまた更に
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
の小説『
辰巳園
(
たつみのその
)
』に、
丹次郎
(
たんじろう
)
が久しく別れていたその情婦
仇吉
(
あだきち
)
を深川のかくれ
家
(
が
)
にたずね、旧歓をかたり合う中、日はくれて雪がふり出し
雪の日
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
為永春水
(
ためながしゅんすい
)
その年五十を越えて『梅見の船』を脱稿し、
柳亭種彦
(
りゅうていたねひこ
)
六十に至ってなお『田舎源氏』の艶史を作るに
倦
(
う
)
まなかったのは、
啻
(
ただ
)
にその文辞の才
能
(
よ
)
くこれをなさしめたばかりではなかろう。
十日の菊
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“為永春水”の解説
為永春水(ためなが しゅんすい、1790年(寛政2年) - 1844年2月11日(天保14年12月23日))は、江戸時代後期の戯作者。『春色梅児誉美』など人情本の代表作家。本名は佐々木貞高、通称は長次郎。筆名には、二代目南杣楚満人・二代目振鷺亭主人・狂訓亭主人・金竜山人・鷦鷯斎春水なども使った。
(出典:Wikipedia)
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
永
常用漢字
小5
部首:⽔
5画
春
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“為永春”で始まる語句
為永春江