“柳亭種彦”の読み方と例文
読み方割合
りゅうていたねひこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一 柳亭種彦(りゅうていたねひこ)『田舎源氏(いなかげんじ)』の稿を起せしは文政(ぶんせい)の末なり。然ればその齢(よわい)既に五十に達せり。為永春水(ためながしゅんすい)が『梅暦(うめごよみ)』を作りし時の齢を考ふるにまた相似たり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
別段別嬪(べっぴん)とは思わないが、『源氏物語』の中の花散る里——柳亭種彦(りゅうていたねひこ)の『田舎源氏』では中空(なかぞら)のような、腰がふといようで柔らげで、すんなりしていて、裾(すそ)さばきのきれいなのが
為永春水(ためながしゅんすい)その年五十を越えて『梅見の船』を脱稿し、柳亭種彦(りゅうていたねひこ)六十に至ってなお『田舎源氏』の艶史を作るに倦(う)まなかったのは、啻(ただ)にその文辞の才能(よ)くこれをなさしめたばかりではなかろう。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)