トップ
>
湯煙
>
ゆけむり
ふりがな文庫
“
湯煙
(
ゆけむり
)” の例文
更にまたさまざまの地獄から
沸泉
(
ふっせん
)
が
湯煙
(
ゆけむり
)
を立てて流れて行く水路の底が美くしい
碧玉
(
へきぎょく
)
の色に染まっていることを見逃すことは出来なかった。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
はじめ
二目
(
にもく
)
三目
(
さんもく
)
より、
本因坊
(
ほんいんばう
)
膏汗
(
あぶらあせ
)
を
流
(
なが
)
し、
額
(
ひたひ
)
に
湯煙
(
ゆけむり
)
を
立
(
た
)
てながら、
得
(
え
)
たる
祕法
(
ひはふ
)
を
試
(
こゝろ
)
むるに、
僅少
(
わづかに
)
十餘子
(
じふよし
)
を
盤
(
ばん
)
に
布
(
し
)
くや、
忽
(
たちま
)
ち
敗
(
ま
)
けたり。
即
(
すなは
)
ち
踞
(
ひざまづ
)
いて
教
(
をしへ
)
を
乞
(
こ
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ここは
豆南
(
ずなん
)
の一角、海をへだてた大島の
御神火
(
ごじんか
)
と対して、町に
湯煙
(
ゆけむり
)
のたえない
熱海
(
あたみ
)
の湯治場。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十五
間
(
けん
)
間口、十間間口、八間間口、大きな(舎)という字をさながらに、
湯煙
(
ゆけむり
)
の薄い
胡粉
(
ごふん
)
でぼかして、月影に浮いていて、
甍
(
いらか
)
の露も紫に凝るばかり、中空に
冴
(
さ
)
えた月ながら、気の暖かさに
朧
(
おぼろ
)
である。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
“湯”で始まる語句
湯
湯槽
湯気
湯呑
湯女
湯屋
湯治
湯殿
湯沸
湯浴