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渥美
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あつみ
ふりがな文庫
“
渥美
(
あつみ
)” の例文
「大分いろ/\な御意見が出たのですがね。
茲
(
ここ
)
にいらっしゃる
渥美
(
あつみ
)
君、確かそう
仰
(
おっ
)
しゃいましたね。」三宅は、
一寸
(
ちょっと
)
信一郎の方を振り
顧
(
かえ
)
った。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「
伊良虞
(
いらご
)
の島」は、三河
渥美
(
あつみ
)
郡の伊良虞崎あたりで、「島」といっても崎でもよいこと、後出の「加古の島」のところにも応用することが出来る。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
是を
小豆
(
あずき
)
とともに煮たものをアヅキボウトウとも謂っている。三河の
渥美
(
あつみ
)
半島では三十年余り以前、私も是をドヂョウ汁と謂って食わされて
喫驚
(
びっくり
)
した。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
山の尾根から傳つて歩いてゐると、遠く
渥美
(
あつみ
)
半島が見えた。またその反對の北の方には果もなく次から次と
蜒
(
うね
)
り合つた山脈が見えて、やがて雲の間にその末を消してゐる。
鳳来寺紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
渥美
(
あつみ
)
ノ海はあくまで
碧
(
あお
)
く、なぎさは白い
弧
(
こ
)
を描いており、馬やら人やらで熱風を渦まいていた。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「あゝ
渥美
(
あつみ
)
さんと
仰
(
おっ
)
しゃいますか。僕は
生憎
(
あいにく
)
名刺を持っていません。青木
淳
(
じゅん
)
と云います。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
越後も多分そうであろうと思う。これを烏よりも里の子供が楽しみにして、すぐに後から取りに行くことは、近畿地方の烏塚の風習、もしくは
渥美
(
あつみ
)
半島の山神祭などとも似ている。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「浜松から遠くもない、こんな小島に
長居
(
ながい
)
は危険です。わたくしの考えでは、夜のあけぬまえに、
渥美
(
あつみ
)
の海へこぎだして、
伊良湖崎
(
いらこざき
)
から
志摩
(
しま
)
の国へわたるが一ばんご無事かとぞんじますが」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
菜の花が黒くなって、田も山も
渥美
(
あつみ
)
平野も、こうしている間に、すっかり青くなった。この三州横須賀村へ着いた三月中旬からおよそ二ヵ月。ここでは、
暦
(
こよみ
)
のほかは何の変化も見られない。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
渥美
(
あつみ
)
さんの御意見じゃ、『金色夜叉』よりも六七年も早く書かれた『たけくらべ』の方が、もっと早く通俗小説になっている
筈
(
はず
)
だが、我々が今読んでも『たけくらべ』は通俗小説じゃありませんね。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
矢作平
(
やはぎだいら
)
の水害を
治
(
ち
)
せられたり、莫大な私財を投じて、
鎧
(
よろい
)
ヶ
淵
(
ふち
)
を埋め立てて良田と化し、
黄金堤
(
おうごんづつみ
)
を築いて、
渥美
(
あつみ
)
八千石の百姓を、凶作の
憂
(
うれ
)
いから救い、塩田の
業
(
わざ
)
をお
奨
(
すす
)
めあそばすなど、どれほど
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
渥
漢検準1級
部首:⽔
12画
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
“渥美”で始まる語句
渥美郡