“伊良湖崎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いらこざき66.7%
いらござき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊良湖崎いらこざきとも言わずに、肥後の熊本と呼びかけたのは、つまりこの尾張名古屋の城は名古屋の城であっても、現に自分が雲を踏むような心持で登臨しているこの天守閣は
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「浜松から遠くもない、こんな小島に長居ながいは危険です。わたくしの考えでは、夜のあけぬまえに、渥美あつみの海へこぎだして、伊良湖崎いらこざきから志摩しまの国へわたるが一ばんご無事かとぞんじますが」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
途方もなく古い話だが、私は明治三十年の夏、まだ大学の二年生の休みに、三河みかわ伊良湖崎いらござきの突端に一月余り遊んでいて、このいわゆるあゆの風の経験をしたことがある。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)