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涼風
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すゞかぜ
ふりがな文庫
“
涼風
(
すゞかぜ
)” の例文
暑いと云ふ心地の忘られたのは
此処
(
ここ
)
へ着いた時からなのであらうか、市中を見
下
(
おろ
)
して居た時の
涼風
(
すゞかぜ
)
からか、よく意識しない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
以前
(
いぜん
)
は、
此
(
こ
)
の
邊
(
へん
)
の
樣子
(
やうす
)
もこんなでは
無
(
な
)
かつた。
恁
(
か
)
う
涼風
(
すゞかぜ
)
の
立
(
た
)
つ
時分
(
じぶん
)
でも、
團扇
(
うちは
)
を
片手
(
かたて
)
に、
手拭
(
てぬぐひ
)
を
提
(
さ
)
げなどして、
派手
(
はで
)
な
浴衣
(
ゆかた
)
が、もつと
川上
(
かはかみ
)
あたりまで、
岸
(
きし
)
をちらほら
徜徉
(
ぶら
)
ついたものである。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
與助 (なんだか氣の毒さうに。)朝晩はめつきりと
涼風
(
すゞかぜ
)
が立つて來ました。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
神を祈らば、あのマリウチアの
腐女
(
くさりをんな
)
が、そちにも我にも難儀を掛けたるを訴へて、毒に
中
(
あた
)
り、惡瘡を發するやうに呪へかし。おとなしく寐よ。小窓をば開けておくべし。
涼風
(
すゞかぜ
)
は
夕餉
(
ゆふげ
)
の半といふ諺あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
早や秋、早稲の穂づらを飛ぶ
禽
(
とり
)
の一羽二羽
軽
(
かろ
)
し
涼風
(
すゞかぜ
)
の
遠
(
をち
)
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
近き
涼風
(
すゞかぜ
)
の中に
立麝香草
(
たちじやかうさう
)
の香り……
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
斜
(
はす
)
に吹く
涼風
(
すゞかぜ
)
の拍子に乗りて
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
金属質の
涼風
(
すゞかぜ
)
と
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
“涼風”の意味
《名詞》
涼風(りょうふう / すずかぜ)
涼しい風。
(出典:Wiktionary)
涼
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“涼風”で始まる語句
涼風冠