海峡かいきょう)” の例文
聞きながら、カルマール海峡かいきょうをながめれば、この島が、ほかの島とおなじようにしてできたものではないと思う者も、あるにちがいないよ。
という記事もあって、いよいよ近く英独は、ドーヴァ海峡かいきょうへだてて対戦するであろうことを示唆しさしているものもあった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
兵太郎君は、海峡かいきょうのむこうの親せきの家にもらわれていったのだが、どうしてもそこがいやで、帰ってきたのだそうである。それだけ久助君はひとから聞いた。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
船はいま黒いけむりを青森の方へ長くひいて下北半島しもきたはんとう津軽つがる半島の間を通って海峡かいきょうへ出るところだ。みんなは校歌をうたっている。けむりのかげなみにうつって黒いかがみのようだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
このアンデス山脈が南下している南端を、一つの海峡かいきょうが横断している。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ちょうど、海峡かいきょうをわたるときに、連絡船がなかなかこないために、船つき場で何日も何日も待たされるようなものです
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
強い南風が、カルマール海峡かいきょうの上を吹いていて、ガンたちは、北へ北へとしもどされました。それでもみんなは、速力そくりょくをはやめて、ぐんぐん陸地りくちのほうへ飛んでいきました。
僕の通って来たのはベーリング海峡かいきょうから太平洋を渡って北海道へかかったんだ。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
東を見れば、大阪湾をへだてて紀伊きい半島が、西を見れば海峡かいきょうをへだてて四国の山々、更に瀬戸内海せとないかいにうかぶ島々が、手にとるように見渡せるのである。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、その雲の一つが、急にエーレ海峡かいきょうの岸にそって、クッラベルイのほうへ向かってきます。雲は運動場のま上まできたとき、とまりました。と、同時に、その雲ぜんたいが、さえずりはじめました。
ブレーメンかキール軍港ぐんこうのあたりまで行かなければ満足しないのか、それともドイツの占領地帯で、お手近てぢかのドーヴァ海峡かいきょうを越えてきゅうフランス領のカレーあたりへ上陸しただけでも差支さしつかえないのか