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浦島
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うらしま
ふりがな文庫
“
浦島
(
うらしま
)” の例文
万葉集にある
浦島
(
うらしま
)
の長歌を
愛誦
(
あいしょう
)
し、日夜
低吟
(
ていぎん
)
しながら
逍遥
(
しょうよう
)
していたという小泉八雲は、まさしく
彼
(
かれ
)
自身が浦島の子であった。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
こうした変化がたった二週間ばかりの間に起こったのである。
浦島
(
うらしま
)
の物語の小さなひな形のようなものかもしれない。
あひると猿
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「音に聞く松が
浦島
(
うらしま
)
今日ぞ見るうべ心ある
海人
(
あま
)
は住みけり」という古歌を口ずさんでいる源氏の様子が美しかった。
源氏物語:10 榊
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
半井卜養
(
なからいぼくよう
)
という狂歌師の狂歌に、
浦島
(
うらしま
)
が釣の竿とて
呉竹
(
くれたけ
)
の節はろくろく伸びず縮まず、というのがありまするが、呉竹の竿など余り感心出来ぬものですが
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
眠さめたる時
浦島
(
うらしま
)
の玉くしげくやしくも世は既に次の世と代りあるべきか
如何
(
いかん
)
。(一月二十七日)
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
名人とよばれた太海
三之助
(
さんのすけ
)
の一人息子でありましたが、
海亀
(
うみがめ
)
を助けてやつて、海亀に助けられたところから
浦島
(
うらしま
)
といふあだ名がついて、後には浦島今太郎といふ
通名
(
とほりな
)
になつて
動く海底
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
「
浦島
(
うらしま
)
の玉手箱だ、あけちやならねえ、——耳を貸しな、少し含んで貰ひてえことがある」
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
斷崖
(
がけ
)
の
清水
(
しみづ
)
に
龍女
(
りうぢよ
)
の
廟
(
べう
)
あり。われは
浦島
(
うらしま
)
の
子
(
こ
)
か、
姫
(
ひめ
)
の
靈
(
れい
)
ぞと
見
(
み
)
しが、やがて
知
(
し
)
んぬ。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
楽劇「
浦島
(
うらしま
)
」!
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
程経て、ある日、大きな
亀
(
かめ
)
が来て、もし/\
今太郎
(
いまたらう
)
さん、竜宮へ御案内と言つたなら、
浦島
(
うらしま
)
そのまゝですが、実際の話は、今太郎君が放してやつた海亀はその後、さつぱり行方が知れなかつたのです。
動く海底
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
松が
浦島
(
うらしま
)
(松が浦島
今日
(
けふ
)
ぞ見るうべ心あるあまも住みけり)
源氏物語:23 初音
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
浦
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
島
常用漢字
小3
部首:⼭
10画
“浦島”で始まる語句
浦島太郎
浦島子
浦島躑躅
浦島釣舟岩