汗臭あせくさ)” の例文
勢いよく二三十間突いておいて、ひょいと腰をかける。汗臭あせくさ浅黄色あさぎいろ股引ももひき背広せびろすそさわるので気味が悪い事がある。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なつかしき女史は、幾日の間をか着のみ着のままに過しけん、秋の初めの熱苦あつくるしき空を、汗臭あせくさ無下むげよごれたる浴衣ゆかたを着して、妙齢の処女のさすがに人目はずかしげなる風情ふぜいにて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
貴僧あなた、おそば汗臭あせくさうはござんせぬかいとんあつがりなんでございますから、うやつてりましても恁麼こんなでございますよ。)といふむねにあるつたのを、あはてゝはなしてぼうのやうにつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「うん、汗臭あせくさいも。」
鹿踊りのはじまり (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「うん、汗臭あせくさいも。」
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)