あづさ)” の例文
此書このしよ全部ぜんぶ六巻、牧之老人ぼくしらうじんねふりかる漫筆まんひつあづさまたざるの稿本かうほんなり。ゆゑ走墨乱写そうぼくらんしやし、また艸画さうぐわなり。老人らうじんしめして校訂かうていふ。
此書このしよ全部ぜんぶ六巻、牧之老人ぼくしらうじんねふりかる漫筆まんひつあづさまたざるの稿本かうほんなり。ゆゑ走墨乱写そうぼくらんしやし、また艸画さうぐわなり。老人らうじんしめして校訂かうていふ。
「友人志州北条子譲。丁卯歳先我游于信越之間。為北游摘稿数十篇。上梓以問世。」此に由つて観れば霞亭の游はたゞに筆にのぼせられたのみならず、又あづさにも上せられてゐるのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
鶯やまれにあづさ下枝したえだ傍目わきめすれども鳴く音しめらず
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
我にあづさの弓あらば
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
木王園もくわうゑんの木王はあづさであつた。埤雅ひがに所謂「梓為百木長、故呼梓為木王」であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
是も又あづさにして世にしかんとせられしが、ゆゑありていまだ不果はたさず
鶯やまれにあづさ下枝したえだ傍目わきめすれども鳴く音しめらず
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
是も又あづさにして世にしかんとせられしが、ゆゑありていまだ不果はたさず