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染
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ぞ
ふりがな文庫
“
染
(
ぞ
)” の例文
紫は
鳩
(
はと
)
の胸毛の如くに美しくも
色
(
いろ
)
褪
(
さ
)
めたるもの、また緑は流るる水の緑なるが如く、藍は藍
染
(
ぞ
)
めの布の裏地を見る
心地
(
ここち
)
にも
譬
(
たと
)
へんか。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そしてこの
紫根染
(
しこんぞ
)
めも
茜染
(
あかねぞ
)
めもいろいろの
模様
(
もよう
)
を置くことができず、みな
絞
(
しぼ
)
り
染
(
ぞ
)
めである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「やはりそちは歌の家、二条為子の腹の子ではあるの。いまこそ人はそれぞれに——すみ
染
(
ぞ
)
めの色をも
更
(
か
)
へつ月草の、移れば変る花のころもに——とみな
栄耀
(
えよう
)
を愉しもうとしておるのに」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
口子
(
くちこ
)
は赤いひものついた、あい
染
(
ぞ
)
めの
上着
(
うわぎ
)
を着ておりましたが、そのひもがびしょびしょになって赤い色がすっかり流れ出したので、しまいには青い着物もまっかに染まってしまいました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“染”を含む語句
馴染
感染
伝染
幼馴染
煮染
血染
香染
藍染川
染衣
染出
顔馴染
友染
垢染
藍染
曙染
世帯染
茜染
傳染
黒染
蘇芳染
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