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月兎
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ぐわつうさぎ
帽子屋は、
福鼠と
手に
手を
取つて、
其の
後から
續いて
法廷に
入つて
來た三
月兎を
見て、『三
月の十四
日だつたと
思ひます』と
云ひました。
『そんなものは
無くッてよ!』と
愛ちやんは
頗る
腹立しげに
云ひました、
帽子屋と三
月兎とは、『
叱ッ!
叱ッ!』と
續けさまに
叫びました。
『お
助け
下さいませ』と
帽子屋は
續けて、『
何だか
澤山其の
後ろにちら/\して
居ます——
談をしたのは三
月兎だけです——』