書取かきと)” の例文
たゞ此斥候このせつこう報告書ほうこくしよともづくべきものは、たん地震波ぢしんぱ種々しゆ/″\形式けいしきのみであるから、これを書取かきと其上そのうへにそれをることを必要ひつようとする。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
これがなければ学校へかよわれぬと言うのではない。科目は教師が黒板ボオルドに書いて教授するのを、筆記帳へ書取かきとって、事は足りたのであるが、みんなが持ってるから欲しくてならぬ。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とく其中そのうち、ゆつくりとした震動しんどうたとへば一分間いつぷんかん一糎いちせんちめーとるほどしづかに往復振動おうふくしんどうするような場合ばあひおいても、これを實際じつさいのまゝに書取かきとらしめることが長週期地震計ちようしゆうきぢしんけいづけるものゝ特色とくしよくである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)