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春昼
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しゅんちゅう
ふりがな文庫
“
春昼
(
しゅんちゅう
)” の例文
旧字:
春晝
そして、殺すといい、殺してくれと叫んでいた男と女が、気だるい
春昼
(
しゅんちゅう
)
の
納屋倉
(
なやぐら
)
に、蒸れ合うばかりな情炎の餓鬼となって苦悶した。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
楚歌
(
そか
)
一身に
聚
(
あつま
)
りて集合せる腕力の次第に迫るにもかかはらず
眉宇
(
びう
)
一点の
懸念
(
けねん
)
なく、いと
晴々
(
はればれ
)
しき
面色
(
おももち
)
にて、
渠
(
かれ
)
は
春昼
(
しゅんちゅう
)
寂
(
せき
)
たる時、
無聊
(
むりょう
)
に
堪
(
た
)
えざるものの如く、片膝を片膝にその片膝を、また片膝に
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
荒い格子には
春昼
(
しゅんちゅう
)
の陽が、
鮮
(
あざやか
)
に黄色くあたっていた。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
春昼
(
しゅんちゅう
)
、酒はよくまわる。又太郎もつよいたちだが、佐々木にも大酒の風がある。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
虻
(
あぶ
)
のかすかな羽うなりも
鼓膜
(
こまく
)
にひびくような
春昼
(
しゅんちゅう
)
である。七郎は、
跫音
(
あしおと
)
をぬすませて、童子のうしろへ近づいた。——近づくにつれて、その童子のくちびるから洩れる念仏の低唱が耳にはいった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
春昼
(
しゅんちゅう
)
・
二
(
ふた
)
つの
人出
(
ひとで
)
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
春
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
昼
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
“春”で始まる語句
春
春日
春風
春秋
春雨
春水
春寒
春信
春霞
春宵