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春吉
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はるきち
ふりがな文庫
“
春吉
(
はるきち
)” の例文
家には暮から重病で寝ている女房のお
松
(
まつ
)
と、六つになる孫の
春吉
(
はるきち
)
のたった二人だけ、淋しく留守をしていたと判って、これも疑いの圏外へそれてしまいます。
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ぐずぐずせずと酒もて来い、
蝋燭
(
ろうそく
)
いじってそれが食えるか、
鈍痴
(
どじ
)
め
肴
(
さかな
)
で酒が飲めるか、
小兼
(
こかね
)
春吉
(
はるきち
)
お
房
(
ふさ
)
蝶子
(
ちょうこ
)
四の五の云わせず掴んで来い、
臑
(
すね
)
の達者な若い衆頼も、
我家
(
うち
)
へ行て清、仙、鉄、政
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
石太郎
(
いしたろう
)
が
屁
(
へ
)
の名人であるのは、
浄光院
(
じょうこういん
)
の
是信
(
ぜしん
)
さんに教えてもらうからだと、みんながいっていた。
春吉
(
はるきち
)
君は、そうかもしれないと思った。石太郎の家は、浄光院のすぐ西にあったからである。
屁
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
父
(
とう
)
さんの
田舍
(
ゐなか
)
の
方
(
はう
)
には
働
(
はたら
)
くことの
好
(
す
)
きなお
百姓
(
ひやくしやう
)
が
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
ます。
今
(
いま
)
でこそあの
人達
(
ひとたち
)
に
苗字
(
めうじ
)
の
無
(
な
)
い
人
(
ひと
)
はありませんが、
昔
(
むかし
)
は
庄吉
(
しやうきち
)
とか、
春吉
(
はるきち
)
とかの
名前
(
なまへ
)
ばかりで、
苗字
(
めうじ
)
の
無
(
な
)
い
人達
(
ひとたち
)
が
澤山
(
たくさん
)
あつたさうです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ここにいれば、これで、一生、誰も
去
(
しゃ
)
れどは言わねえがんな。——天王寺の
春吉
(
はるきち
)
らなど皆土地売って行って、今じゃ、
帰
(
けえ
)
って来たがっていっちが、ほんでも
帰
(
けえ
)
って来ることが出来ねえのだぢゅうでや。
土竜
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
春
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“春吉”で始まる語句
春吉橋