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昔
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いにしえ
ふりがな文庫
“
昔
(
いにしえ
)” の例文
昔
(
いにしえ
)
の国主の貴婦人、
簾中
(
れんちゅう
)
のように
称
(
たた
)
えられたのが名にしおう中の
河内
(
かわち
)
の
山裾
(
やますそ
)
なる
虎杖
(
いたどり
)
の里に、寂しく
山家住居
(
やまがずまい
)
をしているのですから。
雪霊記事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
曰く李下に冠を整し瓜田に履を納れずとは何か。曰く寛政の三奇人とは誰ぞ。曰く何。曰く何と。もし審に此等の問に答得るの学力あらば誰か亦活弁とならんや。
昔
(
いにしえ
)
に在っても論語読み論語を知らず。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
伝え聞く、摩耶山
忉利天王寺
(
とうりてんのうじ
)
夫人堂の
御像
(
おんすがた
)
は、その
昔
(
いにしえ
)
梁
(
りょう
)
の武帝、女人の産に悩む者あるを
憐
(
あわれ
)
み、
仏母
(
ぶつも
)
摩耶夫人
(
まやぶにん
)
の影像を造りて大功徳を
修
(
しゅ
)
しけるを、空海上人入唐の時、我が朝に
斎
(
かしず
)
き帰りしものとよ。
一景話題
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
昔
(
いにしえ
)
の秩序と静寧の
中
(
うち
)
に
息
(
いこ
)
ひたるこそ嬉しけれ。
霊廟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
眠れる
昔
(
いにしえ
)
の花園の咲きて
簇
(
むらが
)
る花の中
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
昔
常用漢字
小3
部首:⽇
8画
“昔”を含む語句
疇昔
往昔
昔日
昔語
古昔
今昔
昔者
昔話
昔時
昔噺
今昔物語
在昔
昔人
其昔
昔馴染
大昔
一昔
昔年
昔代
昔譚
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