昔語むかしがた)” の例文
かれは、けて戸口とぐちると、あおざめた星晴ほしばれのしたそらは、わすれていた、なつかしいおさな物語ものがたりをしてくれますので、しばらくその昔語むかしがたりにききとれて、じっとをみはっていると、とおくで
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかるべく床几しょうぎこしろした主従しゅじゅうにんは、それからそれへと際限さいげんもなく水入みずいらずの昔語むかしがたりにふけりましたが、なににしろ現世げんせから幽界ゆうかいへかけてのなが歳月としつきあいだに、つもつもったはなしたねでございますから