あなど)” の例文
虎豹その幽を去って而して人に近づくすなわち人これを得てその威をあなどる、故に曰く虎豹幽にって威載すべきなり〉。
東は小善小悪も之をあなどり之を軽んず可からざるを云ひ、西は黄金の力の広大無辺なるを云へるなり。
東西伊呂波短歌評釈 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
(七) 子夏しか曰く、さかしきをとうと(尊)び、色をあなど(軽易)り、父母につかえてく其の力をつくし、君につかえて能く其の身をささげ、朋友と交わりものいいてまことあらば、未だ学ばずというといえど
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
人蟒われいまだ死せざるに、この者われをあなどり、取次もなしに入り来るといかって毒気を吐くを、舎利弗慈恵を以てはらい、光顔ますますく、一毛動かず。
〈臣上をあなどりて政順わず、その妖馬角を生ず〉、『呂氏春秋』いわく、〈人君道を失い馬角を生ずるあり〉、これを以て見れば、宝とすべき物にはあらずとづ。