“旅立(たびた)” の例文
「来年(らいねん)の夏(なつ)まで、ここへきて、ゆっくり休(やす)むがいい。そしてまた来年(らいねん)になったら、そちらへ旅立(たびた)つがいい。」といったのでした。
寒い日のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
夏(なつ)から秋(あき)にかけて、林(はやし)や、花園(はなぞの)にきて遊(あそ)んでいたちょうや、はちや、蛾(が)や、とんぼや、せみが、だんだん寒(さむ)くなるので、船(ふね)に乗(の)って暖(あたた)かな南(みなみ)の国(くに)へ旅立(たびた)つのであります。
玉虫のおばさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
とんぼは、嵐(あらし)の言葉(ことば)にふるえて、黙(だま)っていました。その晩(ばん)、とんぼの小(ちい)さな魂(たましい)は、青(あお)い、青(あお)い空(そら)を、上(うえ)へ、上(うえ)へと駆(か)けていました。遠方(えんぽう)の、清(きよ)らかに輝(かがや)いている星(ほし)の世界(せかい)へと旅立(たびた)ったのであります。
寒い日のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこで二人(ふたり)は、南(みなみ)の国(くに)を指(さ)して雲(くも)をかすみと旅立(たびた)った。
つばめと乞食の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)