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文鳥
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ぶんちょう
ふりがな文庫
“
文鳥
(
ぶんちょう
)” の例文
雍家花園
(
ようかかえん
)
の
槐
(
えんじゅ
)
や柳は、午過ぎの微風に
戦
(
そよ
)
ぎながら、この平和な二人の上へ、日の光と影とをふり撒いている。
文鳥
(
ぶんちょう
)
はほとんど
囀
(
さえず
)
らない。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし念のためだから、何を飼うのかねと聞いたら、
文鳥
(
ぶんちょう
)
ですと云う返事であった。
文鳥
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
姉
(
ねえ
)
さんは、まだ、うそという
鳥
(
とり
)
を
知
(
し
)
らないのかい。べにがらのように
赤
(
あか
)
くて、もっと
大
(
おお
)
きい
鳥
(
とり
)
なんだよ。じゃ、
姉
(
ねえ
)
さんは、
文鳥
(
ぶんちょう
)
を
知
(
し
)
っているだろう。ちょうど、あんなような
鳥
(
とり
)
なのさ。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
うつくしい
朝陽
(
あさひ
)
の
光線
(
こうせん
)
が、ほそい梢から、木の
根
(
ね
)
の
苔
(
こけ
)
から、
滝壺
(
たきつぼ
)
の
底
(
そこ
)
の水の底まで少しずつゆきわたっている。
鵯
(
ひよ
)
、
文鳥
(
ぶんちょう
)
、
駒鳥
(
こまどり
)
、
遊仙鳥
(
ゆうせんちょう
)
、そんな
小禽
(
ことり
)
が、
紅葉
(
もみじ
)
を
蹴
(
け
)
ちらして歌いあった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
月寒く
頭巾
(
ずきん
)
あぶりてかぶるなり
文鳥
(
ぶんちょう
)
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
男は葉巻に火をつけたまま、
槐
(
えんじゅ
)
の枝に
吊
(
つ
)
り下げた、支那風の鳥籠を眺めている。鳥は
文鳥
(
ぶんちょう
)
か何からしい。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“文鳥”の意味
《名詞》
文 鳥(ぶんちょう)
スズメ目カエデチョウ科の鳥。
(出典:Wiktionary)
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
“文”で始まる語句
文
文字
文句
文言
文身
文箱
文明
文章
文書
文鎮