敵味方てきみかた)” の例文
ぜったいにこのでは平常へいじょう敵味方てきみかたをわすれ、あだなくうらみなく、たとえ隣国りんごく交戦中こうせんちゅうでも、三日かん兵戈へいかをおさめて待つというのが武門ぶもんのとうぜんとされている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或る時八幡太郎ここを通りしに、敵味方てきみかたいずれの兵糧ひょうりょうにや、かゆを多く置きてあるを見て、これはた粥かといいしより村の名となる。似田貝の村の外を流るる小川を鳴川なるかわという。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
日本人においても敵味方てきみかたともに実際干渉かんしょう掛念けねんしたるものはあるべからず。
源氏げんじ平家へいけ敵味方てきみかたかれてちからくらべをしようというおおいくさだ。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
敵味方てきみかたわかれて戦争せんそうをなさろうというのでした。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)