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散漫
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さんまん
ふりがな文庫
“
散漫
(
さんまん
)” の例文
自分の顔は見えないが、赤毛布と小僧の顔は、小屋の中から
斜
(
はす
)
に差してくるランプの灯でよく見える。赤毛布は依然として、
散漫
(
さんまん
)
なものである。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
(それゆえ
却
(
かえ
)
ってこの信念を樹立し合わなかった昔はお互いに
或
(
あ
)
る部分が少し
散漫
(
さんまん
)
な所もありました)
家庭愛増進術:――型でなしに
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
出来たら書きつけないと
散漫
(
さんまん
)
になっていかぬと、念入りの修業だから、例の写生帖をあけて枕元へ置く。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼等
(
かれら
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は
廣
(
ひろ
)
さを
失
(
うし
)
なふと
同時
(
どうじ
)
に、
深
(
ふか
)
さを
増
(
ま
)
して
來
(
き
)
た。
彼等
(
かれら
)
は六
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
世間
(
せけん
)
に
散漫
(
さんまん
)
な
交渉
(
かうせふ
)
を
求
(
もと
)
めなかつた
代
(
かは
)
りに、
同
(
おな
)
じ六
年
(
ねん
)
の
歳月
(
さいげつ
)
を
擧
(
あ
)
げて、
互
(
たがひ
)
の
胸
(
むね
)
を堀ほ》り
出
(
だ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
漫
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“散”で始まる語句
散
散々
散歩
散乱
散髪
散佚
散切
散財
散在
散策