トップ
>
擲
>
ぶ
ふりがな文庫
“
擲
(
ぶ
)” の例文
「エアさん、何んて
呆
(
あき
)
れたことをするのでせう、お坊つちやまを
擲
(
ぶ
)
つなんて! あなたの恩人の
息子
(
むすこ
)
さまを、あなたの若主人を!」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
が、
彼
(
か
)
の赤目のちぢれ毛の跛を
打
(
ぶ
)
ったように生徒を
擲
(
ぶ
)
ったことを聞かぬ。或時には
癇癪
(
かんしゃく
)
を
起
(
おこ
)
して持っている石筆をば、ストーブを目がけて投げ付けたことがある。
点
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ムム親方と十兵衛とは
相撲
(
すもう
)
にならぬ身分の
差
(
ちが
)
い、のっそり相手に争っては夜光の
璧
(
たま
)
を
小礫
(
いしころ
)
に
擲
(
ぶ
)
つけるようなものなれば、腹は十分立たれても分別強く
堪
(
こら
)
えて堪えて
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
訳が分らないで怒鳴りつけられたり
擲
(
ぶ
)
たれたりして、恐ろしそうに
竦
(
すく
)
んでいる子供達の肩を撫でてやりながら、禰宜様宮田は、黙然としてその
罵詈讒謗
(
ばりざんぼう
)
を浴びていた。
禰宜様宮田
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
恒兄に
擲
(
ぶ
)
たれたのが腹が立つなら、私が
成代
(
なりかわ
)
って謝るからね、何だね、子供の時から一つ
処
(
とこ
)
で育った心安だてが過ぎるからの事だよ、堪忍おしよ、お父さんもお年がお年だから
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
たび/\、眼の前で、ジョンが、私を
擲
(
ぶ
)
つたり、罵つたりすることがあつても、母のリード夫人は、見ても見ぬふりをし、聞いても聞かぬふりをしてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
私は、いまに
毆
(
なぐ
)
られると思つた。
擲
(
ぶ
)
たれるのを怖れながらも、いまにジョンが、どんな、厭な、見苦しい顏付をして見せるだらうかと思つて、内心樂しんでゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
擲
漢検1級
部首:⼿
18画
“擲”を含む語句
打擲
放擲
抛擲
擲倒
擲附
擲弾兵
手擲弾
投擲
擲殺
擲出
擲却
乾坤一擲
一擲
御打擲
擲弾
酒銭擲三緡
革擲
擲銭卜
書擲
横擲
...