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擬
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さ
ふりがな文庫
“
擬
(
さ
)” の例文
源太は腹に戸締の無きほど
愚魯
(
おろか
)
ならざれば、猪口を
擬
(
さ
)
しつけ高笑ひし、何を云ひ出した清吉、寝惚るな我の前だは、三の切を出しても初まらぬぞ、其手で女でも口説きやれ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
砕けた源太が
談話
(
はなし
)
ぶり
捌
(
さば
)
けたお吉が
接待
(
とりなし
)
ぶりにいつしか遠慮も打ち忘れ、
擬
(
さ
)
されて
辞
(
いな
)
まず受けてはつと
干
(
ほ
)
し
酒盞
(
さかずき
)
の数重ぬるままに、
平常
(
つね
)
から可愛らしき
紅
(
あか
)
ら顔を一層みずみずと
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
源太は腹に戸締りのなきほど
愚
(
おろ
)
かならざれば、
猪口
(
ちょく
)
を
擬
(
さ
)
しつけ高笑いし、何を云い出した清吉、寝ぼけるな我の前だわ、三の切を出しても初まらぬぞ、その手で女でも口説きやれ
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
さてあらためて飲み干したる酒盃とつて源太は
擬
(
さ
)
し、
沈黙
(
だんまり
)
で居る十兵衞に対ひ、十兵衞、先刻に富松を態〻遣つて
此様
(
こん
)
な所に来て貰つたは、何でも無い、実は仲直り仕て貰ひたくてだ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
関
(
かま
)
うことはない
大胡坐
(
おおあぐら
)
で楽にいてくれ、とおずおずし居るを無理に坐に
居
(
す
)
え、やがて膳部も
具備
(
そなわ
)
りし後、さてあらためて飲み干したる
酒盃
(
さかずき
)
とって源太は
擬
(
さ
)
し、
沈黙
(
だんまり
)
で居る十兵衛に
対
(
むか
)
い、十兵衛
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
清吉酔ふては
撿束
(
しまり
)
なくなり、砕けた源太が
談話
(
はなし
)
ぶり
捌
(
さば
)
けたお吉が
接待
(
とりなし
)
ぶりに何時しか遠慮も打忘れ、
擬
(
さ
)
されて
辞
(
いな
)
まず受けては突と干し
酒盞
(
さかづき
)
の数重ぬるまゝに、
平常
(
つね
)
から可愛らしき紅ら顔を一層
沢〻
(
みづ/\
)
と
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
擬
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
“擬”を含む語句
擬宝珠
模擬
擬寶珠
擬態
江戸児擬
擬勢
擬兵
擬装
擬物
擬音
見擬
擬似
梅擬
擬作高
擬議
擬似恋愛
比擬
模擬試験
擬古
擬古狂詩
...