たづ)” の例文
左樣さうでせう、確かに左樣だらうと思つた、サ、何卒どうぞお二階にお上り下さい、實は東京からあなたをたづねていらした方があるのです、と言ふ。
熊野奈智山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
年明後ねんあけごつまとなし越後に實親じつおやありとたづね行しに同國猿島河原にて人手ひとでかゝり其くびをば川下にて見附みつけたりと申す然すれば其方どもか奸計かんけいにて右の死骸しがいむすめせがれ着物きるゐを着せ傳吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はるばるとたづねて行く子供の話、飢饉ききんや火事や疫病で一度に大勢の人が死んでいつた話、何となく生きてゐるのが寂しくなつて、他国へあてもなく旅してゆく人の話など……かういふ気の毒な話に
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
わたくしが長い間、たづねあぐんでゐた本当の男性だと思ひましたの。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)