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挿
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ざ
ふりがな文庫
“
挿
(
ざ
)” の例文
旧字:
插
中川君、それではね、食卓を飾るのに西洋風の粗雑な
掴
(
つか
)
み
挿
(
ざ
)
しの花を用いずとも
我邦
(
わがくに
)
には古来より練習した
活花
(
いけばな
)
の特技があるでないか。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
もっとも相手の夫婦づれは、格別迷惑らしい
容子
(
ようす
)
もなく、
一輪
(
いちりん
)
挿
(
ざ
)
しの桜を隔てながら、大阪弁で
頻
(
しきり
)
に
饒舌
(
しゃべ
)
っていた。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
葉子は
黒繻子
(
くろじゅす
)
の
襟
(
えり
)
のかかった、綿のふかふかする友禅メリンスの丹前を着て机の前に坐っていたが、文房具屋で買った一輪
挿
(
ざ
)
しに、すでに早い花が生かっていて
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
庸三の好きな菜の花が机の上の一輪
挿
(
ざ
)
しに挿されるころになると、葉子の
蒼
(
あお
)
かった顔にもいくらか生気が出て来て、
睫毛
(
まつげ
)
の陰に
潤
(
うる
)
んでいた目にも張りが出て来た。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
挿
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“挿”を含む語句
挿花
挿頭
挿画
挿入
挿話
挿絵
挿込
輪挿
中挿
花挿
一輪挿
挿櫛
挿木
水挿
状挿
挿毛
半挿
前挿
烟管挿
棒挿
...