ざれ)” の例文
旧字:
それゆえに、昇のざればみも鋒尖ほこさきが鈍ッて、大抵は、泣眠入なきねいるように、眠入ッてしまう。こうまで昇を冷遇する。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
奄美大島あまみおおしま民謡大観』を読んでみると、島の宴飲には最も即興の歌が珍重せられ、殊に男女の間には歌競うたきそいのざれがあって、返歌の慧敏けいびんなるものが永く異性の愛好をつないだことを述べている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
わざ手振てぶりざればみに、ひろごりてきやう
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)