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戦時中
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せんじちゅう
あのときから、
何年たったであろうか、
戦時中、
空襲で、このあたりは
焼け
野原になってしまいました。
そういえば、いま
自分たちのあそんでいる
道が、またなんといたんでいることであろうと
気がついたのでした。
戦時中にあいたあなが、まだそのままになっているのです。
その一
軒の
家へ、
戦時中に、
疎開してきた、
家族がありました。からだの
弱そうな
男の
子が、よく二
階の
窓から、ぼんやりと、
彼方の
山をながめて、なにか
考えていました。
母は
戦時中、この
時計を
疎開先へ
持っていって、こちらへ
帰ると、
時計屋へみがきに
出したこと、そして、それがなかなか
手間どるので、
父が
再三さいそくにいったことなど、
思い
出しました。