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惟
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た
ふりがな文庫
“
惟
(
た
)” の例文
後人また謂ふ、
惟
(
た
)
だ蘇州にのみ半夜の鐘ありしなりと。皆な非なり。按ずるに于鄴褒中即事詩に云ふ、遠鐘来
二
半夜
一
、明月入
二
千家
一
と。
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
太陽同じく照すといへど、一滴一沫よりして見れば、その光を仰ぎその温を被らざるあり。
惟
(
た
)
だ美妙の大光明は全景を覆ひ盡すのみと云ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
この故に孔子曰く、我を知る者はそれ惟だ春秋か、我を
罪
(
つみ
)
する者はそれ
惟
(
た
)
だ春秋か。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
爵位が
崇
(
たっと
)
く、俸禄が厚いに係わらず、国に報ぜんことを思わないで、
惟
(
た
)
だ
貪饕
(
たんこう
)
を務めて、
鈔金
(
しょうきん
)
三百錠を受け、法を
枉
(
ま
)
げて裁判をし、銀五百両を取って、理を非に枉げて良民を害したから
富貴発跡司志
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
阿那律これに答えること初めの如し。寡婦またこれなる念いを作す。男子の惑う所は
惟
(
た
)
だ色に在り。我まさに形を
露
(
あらわ
)
にしてその前に立つべしと。すなわち
便
(
ただ
)
ちに衣を脱して前に立ちて笑う。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
惟当
下
遭
二
斯辰
一
惟
(
た
)
だ
当
(
まさ
)
に
斯
(
こ
)
の
辰
(
とき
)
に
遭
(
あ
)
いて
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
今の成都は乃ち未だ嘗て梅雨あらず、
惟
(
た
)
だ秋半積陰、気令蒸溽、呉中梅雨の時と相類するのみ。豈に古今地気同じからざるあるか。(老学庵筆記、巻六)
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
「鎮年走道途。無暇奉祭祀。地下若有知。豈謂克家子。惟有詩癖同。家声誓不墜。」〔鎮年道途ヲ
走
(
ゆ
)
キ/祭祀ヲ奉ズル暇無シ/地下
若
(
も
)
シ知有ラバ/豈
謂
(
おも
)
ハンヤ克家ノ子ト/
惟
(
た
)
ダ詩癖ノ同ジキ有ルノミ/家声誓ツテ墜トサズ〕枕山はこの誓言にたがわず
家声
(
かせい
)
を
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
惟
漢検準1級
部首:⼼
11画
“惟”を含む語句
思惟
惟然
惟任
惟直
惟長
五劫思惟
惟然坊
沈惟敬
惟神
惟宣
惟光
惟義
惟任日向守
惟任光秀
惟政
惟一
惟住
阿蘇惟直
惟茂
惟任日向守光秀
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