孝男さんと私とはその二、三日前、島々から徳本峠を越して上高地まで五時間あまりでかけつけた元気を以て——これはウソみたいな話だが本当である。
徳本は、普通輪樏で登る左の小さい谷に入って意外にひまどった。徳本の島々谷側は峠の東北側から一直線に底雪崩が下まで走っていた。たいていの谷から凄いのが出ていた。
“徳本”の解説
徳本(とくほん)は、江戸時代後期の浄土宗の僧・念仏聖。俗姓は田伏氏。号は名蓮社号誉。紀伊国日高郡の出身。徳本上人、徳本行者とも呼ばれる。念仏行者として全国を巡錫し、「流行神」と称されるほど熱狂的な支持を集めた。
(出典:Wikipedia)
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