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弥次郎兵衛
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やじろべえ
ふりがな文庫
“
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)” の例文
東海道中膝栗毛のこと 十
遍舎
(
ぺんしゃ
)
一九の書いた『東海道中
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
』という書物をご存じでしょう。
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
、喜多八の旅行ものがたりです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
どの店にも大きな人形を飾ってあるじゃないか、赤い
裲襠
(
しかけ
)
を着た
姐様
(
ねえさん
)
もあれば、向う
顱巻
(
はちまき
)
をした道化もあるし、牛若もあれば、
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
もある。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小光
(
こみつ
)
はもっとさかんに御書きになって可然候。決して御遠慮被成間敷候。今消えては大勢上不都合に候。
鼠骨
(
そこつ
)
でも今日の
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
の処は気に入る事と存候。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
さればまことに
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
の一本立の旅行にて、二本の足をうごかし、三本たらぬ
智恵
(
ちえ
)
の毛を見聞を広くなすことの
功徳
(
くどく
)
にて補わむとする、ふざけたことなり。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
時には細い短い竹を団栗の頭へ挿して小さい独楽を作った。それから
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
というものを作った。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
鈴蘭燈
(
すずらんとう
)
の強烈なネオンが眼にちかちかと刺すように感じ、彦太郎は
蹣跚
(
まんさん
)
たる足どりで、人混を縫いながら、劇場のある横町に入りこんで来て、
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
というおでん屋に入った。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
忌々
(
いまいま
)
しいなあ、道中じゃ
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
もこれに弱ったっけ、
耐
(
たま
)
ったものではないと、
密
(
そっ
)
と
四辺
(
あたり
)
を
眗
(
みまわ
)
しますると、
塵
(
ちり
)
一ッ
葉
(
ぱ
)
も目を遮らぬこの間の内に床が一つ
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ここは
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
、
喜多八
(
きだはち
)
が、とぼとぼと
鳥居峠
(
とりいとうげ
)
を越すと、日も西の山の
端
(
は
)
に傾きければ、両側の
旅籠屋
(
はたごや
)
より、女ども立ち
出
(
い
)
でて、もしもしお泊まりじゃござんしないか、お
風呂
(
ふろ
)
も
湧
(
わ
)
いていずに
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さればお紺の
婀娜
(
あだ
)
も見ず、
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
が
洒落
(
しゃれ
)
もなき、
初詣
(
ういもうで
)
の思い出草。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
年配六十二三の、気ばかり若い
弥次郎兵衛
(
やじろべえ
)
。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“弥次郎兵衛(ヤジロベエ)”の解説
ヤジロベエ(弥次郎兵衛、ヤジロベーとも)とは、日本の伝統的な玩具。人の形をしていて、胴の先が細くなっており、左右に伸びた手の先についている重りでバランスをとる。釣合人形ともいう。英語でいうバランストイ(balance toy)に分類され、バランストイのことをヤジロベエということも多い。
(出典:Wikipedia)
弥
常用漢字
中学
部首:⼸
8画
次
常用漢字
小3
部首:⽋
6画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
兵
常用漢字
小4
部首:⼋
7画
衛
常用漢字
小5
部首:⾏
16画