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幕明
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まくあき
ふりがな文庫
“
幕明
(
まくあき
)” の例文
きのうの事は
幕明
(
まくあき
)
の音楽で、
忙
(
せわ
)
しい調子の中へ、あらゆるモチイヴを叩き込んだものに過ぎないので、これからが本当の曲になると云いたいのですが、あなたには
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
小説物語には作者
自
(
みずか
)
ら出でて
本文
(
ほんもん
)
と関係なき勝手の広告をなす事しばしばなり。西洋にても
伊太利亜
(
イタリヤ
)
の喜劇には
幕明
(
まくあき
)
に作者の現れ出づるもの往々にしてこれありといふ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
楼門の
幕明
(
まくあき
)
には、とにかくこの座だけの大薩摩あり。
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
拍子木
(
ひょうしぎ
)
の
音
(
おと
)
と
幕明
(
まくあき
)
の
唄
(
うた
)
とに伴ひて
引幕
(
ひきまく
)
の波打ちつつあき行く瞬間の感覚、独吟の唄一トくさり
聴
(
き
)
きて役者の
花道
(
はなみち
)
へ
出
(
いづ
)
る時、あるひは
徐
(
おもむ
)
ろに
囃子
(
はやし
)
の
鳴物
(
なりもの
)
に送られて
動行
(
うごきゆ
)
く
廻舞台
(
まわりぶたい
)
を見送る時
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
時に歌舞伎座作者部屋には榎本氏を除きて四人の作者あり。竹柴七造
竹柴清吉
(
たけしばせいきち
)
は
黙阿弥
(
もくあみ
)
翁の
直弟子
(
じきでし
)
にて一は成田屋
付
(
づき
)
一は音羽屋付の
狂言方
(
きょうげんかた
)
とて
重
(
おも
)
に
団菊
(
だんきく
)
両優の狂言
幕明
(
まくあき
)
幕切
(
まくぎれ
)
の
木
(
き
)
を受持つなり。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
幕
常用漢字
小6
部首:⼱
13画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“幕”で始まる語句
幕
幕間
幕府
幕僚
幕下
幕舎
幕切
幕賓
幕末
幕吏