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川幅
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かわはば
ふりがな文庫
“
川幅
(
かわはば
)” の例文
川幅
(
かわはば
)
は、だんだんせまくなって、天じょうも、しだいしだいに低くなってゆきました。そして、頭をごつんごつんと打って、だんだん苦しくなりました。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「む。なるほど、ここは深そうだ、
川幅
(
かわはば
)
も四、五十
間
(
けん
)
、これくらいなところなら乗っ切れぬこともあるまい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
水は早し、
川幅
(
かわはば
)
は一丁には越えぬ。惜しと思うまに渡してしまって、舟は平等院
上手
(
かみて
)
の岸についた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
川を
隔
(
へだ
)
てて、こちらの岸の方のが妹山、向うの岸の方のが背山、———
妹背山
(
いもせやま
)
婦女庭訓
(
おんなていきん
)
の作者は、恐らくここの実景に接してあの構想を得たのだろうが、まだこの辺の
川幅
(
かわはば
)
は
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
川幅
(
かわはば
)
はあまり広くない。底は浅い。流れはゆるやかである。
舷
(
ふなばた
)
に
倚
(
よ
)
って、水の上を
滑
(
すべ
)
って、どこまで行くか、春が尽きて、人が騒いで、
鉢
(
は
)
ち合せをしたがるところまで行かねばやまぬ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
その川は、ふだんは水も大へんに少くて、
大抵
(
たいてい
)
の処なら着物を
脱
(
ぬ
)
がなくても
渉
(
わた
)
れる位だったのですが、一ぺん水が出ると、まるで
川幅
(
かわはば
)
が二十間位にもなって
恐
(
おそ
)
ろしく
濁
(
にご
)
り、ごうごう流れるのでした。
鳥をとるやなぎ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
黙々
(
もくもく
)
と
千鳥
(
ちどり
)
のように
川幅
(
かわはば
)
を
縫
(
ぬ
)
っていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
市街は見ず、橋から引返えす。帰路斗満橋上に立って、やゝ久しく水の流を眺める。此あたり
川幅
(
かわはば
)
六七間もあろうか。㓐別橋から
瞰
(
なが
)
むる㓐別川の川床荒れて水の濁れるに
引易
(
ひきか
)
え、斗満川の水の清さ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
幅
常用漢字
中学
部首:⼱
12画
“川”で始まる語句
川
川面
川柳
川上
川岸
川下
川原
川越
川端
川辺