“かわはば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
川幅77.8%
河幅22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水は早し、川幅かわはばは一丁には越えぬ。惜しと思うまに渡してしまって、舟は平等院上手かみての岸についた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
川をへだてて、こちらの岸の方のが妹山、向うの岸の方のが背山、———妹背山いもせやま婦女庭訓おんなていきんの作者は、恐らくここの実景に接してあの構想を得たのだろうが、まだこの辺の川幅かわはば
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
従って、この琵琶湖というものは、もはや独立した湖水としての存在価値を失って、単に、北海から内海へかけての運河の一つの河幅かわはばとして残されるに過ぎない
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
流れの淀むところは陰暗く、岩をめぐれば光景瞬間に変じ、河幅かわはば急に広まりぬ。底は一面の白砂はくさに水紋落ちてあやをなし、両岸は緑野低く春草しゅんそう煙り、森林遠くこれを囲みたり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)