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尹
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いん
ふりがな文庫
“
尹
(
いん
)” の例文
趙尚書
(
ちょうしょうしょ
)
が
臨安
(
りんあん
)
の
尹
(
いん
)
であった時、奇怪の賊があらわれた。彼は人家に入って賊を働き、必ず白粉をもってその門や壁に「
我来也
(
がらいや
)
」の三字を題して去るのであった。
中国怪奇小説集:11 異聞総録・其他(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
尹
(
いん
)
の大納言様が茶筌髷を散らし、
指貫
(
さしぬき
)
一つで道化た踊りを、たった今しがた踊りましたっけ……」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
京兆
(
けいちょう
)
の
尹
(
いん
)
温璋
(
おんしょう
)
は衙卒の訴に
本
(
もと
)
づいて魚玄機を逮捕させた。玄機は
毫
(
ごう
)
も
弁疏
(
べんそ
)
することなくして罪に服した。楽人陳某は
鞠問
(
きくもん
)
を受けたが、情を知らざるものとして
釈
(
ゆる
)
された。
魚玄機
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「
張既
(
ちょうき
)
、
字
(
あざな
)
を
徳容
(
とくよう
)
という者がいます。高陵の生れです。これを
京兆
(
けいちょう
)
の
尹
(
いん
)
にお用い下さい。張既と力を協せて、必ず、丞相をして二度と西涼の
憂
(
ゆう
)
をなからしめてみせます」
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その小舟は富豪の
尹
(
いん
)
翁というのが溺れる者をすくうために設けてあるものであった。
庚娘
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
▼ もっと見る
県の
尹
(
いん
)
を勤める
丁欽
(
ていきん
)
がそれを吟味すると、前後の事情から判断して、劉の訴えは本当であるらしい。しかも死人のからだにはなんの
疵
(
きず
)
のあとも残っていないのである。
中国怪奇小説集:13 輟耕録(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
皇甫嵩
(
こうほすう
)
将軍は、功によって、
益州
(
えきしゅう
)
の太守に封ぜられ、朱雋は都へ凱旋するとただちに車騎将軍となり河南の
尹
(
いん
)
に封ぜられている。あの孫堅さえ内縁あって、
別部司馬
(
べつぶしば
)
に叙せられたほどだ。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
河南の
尹
(
いん
)
を勤めている
張全義
(
ちょうぜんぎ
)
という人に尊敬されていましたが、あるとき張全義が
梁
(
りょう
)
の
太祖
(
たいそ
)
と一緒に食事をしている際に、太祖は魚の
鱠
(
なます
)
が食いたいと言い出しました。
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
尹
(
いん
)
ノ
師賢
(
もろかた
)
、四条
隆資
(
たかすけ
)
、
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
、伊達ノ
三位
(
さんみ
)
遊雅
(
ゆうが
)
、平ノ
成輔
(
なりすけ
)
、日野
資朝
(
すけとも
)
。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“尹”の解説
尹(いん)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
尹
漢検1級
部首:⼫
4画
“尹”を含む語句
伊尹
市尹
令尹
京兆尹
尹喜
府尹
信尹
韓大尹
州尹
元山府尹
関尹
関令尹喜
道尹
近衛信尹公
近衛信尹
紹尹
県尹
生不怕京兆尹
為尹
大尹
...