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たいしやう
そこに
盲目の
尊敬が
生ずる。
盲目の
尊敬では、
偶それをさし
向ける
對象が
正鵠を
得てゐても、なんにもならぬのである。
彼女に
若しもその
時子供がなかつたならば、
呪ひや
果敢なみや、たゞ
世間をのみ
對象にして
考へた
汚辱のために、
如何にも
簡單に
死んでしまつたかも
知れない。
尊敬はどの
種類の
人にもあるが、
單に
同じ
對象を
尊敬する
場合を
顧慮して
云つて
見ると、
道を
求める
人なら
遲れてゐるものが
進んでゐるものを
尊敬することになり、こゝに
言ふ
中間人物なら