“安元”の読み方と例文
読み方割合
あんげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安元あんげん三年三月五日、藤原師長もろながは太政大臣、その後を重盛が襲って内大臣に任命された。当然内大臣になるべき、大納言定房さだふさを越えての栄進であった。
茝庭が既にいて、暁湖がなお存していた時に成ったもので、茝庭の子安琢あんたくが多紀安琢二百俵、父楽春院らくしゅんいんとして載せてあり、暁湖は旧にって多紀安良あんりょう法眼ほうげん二百俵、父安元あんげんとして載せてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
折柄行われる予定の日吉ひえの祭礼をとりやめると、安元あんげん三年四月、御輿を陣頭に京へくり出して来た。賀茂の河原から、法成寺ほうじょうじの一角に兵をくり出し、御所を東北から囲む体形で迫ってきた。