“安琢”の読み方と例文
読み方割合
あんたく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多紀安琢あんたくもまたこの年一月四日に五十三歳で歿した。名は元琰げんえん、号は雲従うんじゅうであった。その後を襲いだのが上総国かずさのくに夷隅郡いすみごおり総元村そうもとむらに現存している次男晴之助せいのすけさんである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
このうつわは大名と多紀法印とに茶菓ちゃかを呈する時に限って用いたそうである。茝庭ののち安琢あんたくいだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
茝庭が既にいて、暁湖がなお存していた時に成ったもので、茝庭の子安琢あんたくが多紀安琢二百俵、父楽春院らくしゅんいんとして載せてあり、暁湖は旧にって多紀安良あんりょう法眼ほうげん二百俵、父安元あんげんとして載せてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)