“定房”の読み方と例文
読み方割合
さだふさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安元あんげん三年三月五日、藤原師長もろながは太政大臣、その後を重盛が襲って内大臣に任命された。当然内大臣になるべき、大納言定房さだふさを越えての栄進であった。
皇太子たるまま十年も臣下の吉田大納言定房さだふさの邸に養われ、つい四年前、おん年三十一で、万乗の君となられたばかりである。——時をえて、という御感慨は、今日ばかりのお胸ではない。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)