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嫁女
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よめじょ
ふりがな文庫
“
嫁女
(
よめじょ
)” の例文
嫁女
(
よめじょ
)
道中も三日がかりとして、
飯田
(
いいだ
)
泊まりの日は
伝馬町屋
(
てんまちょうや
)
。二日目には
飯島
(
いいじま
)
扇屋
(
おうぎや
)
泊まり。三日目に南殿村着。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その向い側には
嫁女
(
よめじょ
)
の実父で、骨董品然と
痩
(
や
)
せこけた
山羊鬚
(
やぎひげ
)
の
頓野
(
とんの
)
羊伯と、その後妻の肥った老人。
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「サレバサ、全生院様モ止観院様モ何ト云ウ孝行ナ
嫁女
(
よめじょ
)
ダロウト、草葉ノ蔭デオ前サンノコトヲオ喜ビニナッテルダロウヨ。ソコデソノ用意ニ取ッテ置イタ金ガ浮イタ訳サ」
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「そりばって、マンさんが
嫁女
(
よめじょ
)
になったら、はげしいメンピンになるとじゃろうもん……?」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
おばアさんの言うには、これは皆
嫁女
(
よめじょ
)
のなさしむるところだと
怨
(
うら
)
んで死んだ。
白い光と上野の鐘
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
▼ もっと見る
世間的に美妙が
蟄伏
(
ちっぷく
)
していた時には、心ならずも彼女たちも
矛
(
ほこ
)
を伏せていた、おかあさんとおばあさんは、美妙の復活を見ると、あの輝かしかった天才息子を、大切な孫を、
嫁女
(
よめじょ
)
が奪ってしまって
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「
嫁女
(
よめじょ
)
、十内はまだ帰りませぬか」
日本名婦伝:小野寺十内の妻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……とか、ええ
嫁女
(
よめじょ
)
を世話しようか、とか、いわれるもんじゃけ、そのたびに——いや、結構、わたしは女房貰うなら、谷口マンさんのような女が欲しい、と、いうたまでじゃ。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
若い
嫁女
(
よめじょ
)
のツヤ子を連れて、この町内の現在の家に引越して来た者であるが、夫婦仲は云うまでもなく、オシノ婆さんと嫁女のオツヤとの仲が、親身の間柄でも珍らしいくらい睦まじいので
空を飛ぶパラソル
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼女の
嫁女
(
よめじょ
)
がそばから吹出していった。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「
嫁女
(
よめじょ
)
っ」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仇
(
あだ
)
し男と戯れるところ……生んだばかりの私生児を圧殺するたまらなさ……
嫁女
(
よめじょ
)
に
濡衣
(
ぬれぎぬ
)
を着せて、首を
縊
(
くく
)
らせる気持よさ……憎い
継子
(
ままこ
)
を井戸に突落す痛快さなぞ……そのほか大勢で
生娘
(
きむすめ
)
を
苛
(
いじ
)
める
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ウフフ、新学期で、上京したばっかりなのに、もう、
嫁女
(
よめじょ
)
の浮気の噂で、学校どころじゃないらしいわ。来年の卒業を待たんで、すぐ祝言したい。なんて、いうとるげな。面白うなって来たなあ。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
嫁
常用漢字
中学
部首:⼥
13画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“嫁”で始まる語句
嫁
嫁入
嫁菜
嫁合
嫁御寮
嫁御
嫁付
嫁娶
嫁子
嫁姑